Square
ここのところ正方形で写真を仕上げるケースが増えました。私の場合、撮影の際には通常のファインダーで見える比率に収まるように撮ってますが、編集の際に正方形にトリミングしています。私はノーマルで撮影する段階で、出来るだけシンプルに余計なモノを削ぎ落とした状態で構図で撮りたいタイプなのですが、そこから更に削ぎ落とす作業を正方形で行うわけです。この作業が妙に面白くて、ちょっとハマってしまている状態。その理由としては、最初の撮影時に見えていなかった新しい構図を発見する面白さでしょうか。
撮影時に自分では要素を絞ってるいるつもりでも、案外に絞り切れず妥協して画面に収めてしまってることが良く分かります。この作業は実は望遠レンズで撮影する作業を編集段階でしてるということなのですけど、基本的に標準の50mmをメインに使っている私にはこういう方法しか無いわけでして。そう考えるとズームレンズを使いこなすということは、このような視点の変換を求められる訳で、とても難しいことなのではないかと思ってしまいます。初心者には取り敢えず便利なズームレンズをお勧めします、なんてとても言えません。
そんなことを考えてるうちに、今まで毛嫌いしていたズームレンズを使って見るのも悪く無いかも..と思い始めたりしています。ひとつ、問題があるとすれば、レンズが暗くなる為、ボケる写真を撮りにくいということでしょうか。それとレンズが大きくなること。私がズームレンズズを使うのでしたら、コンパクトなマイクロフォーサーズのボディに付けたいかな。それか、コンデジという手もありますよね。最近、1型センサーを搭載したズームレンズ付きコンデジがソニーやパナソニック、キャノンなどから出揃っています。これらのカメラは画質もそこそこみたいですし、手に入れたら便利すぎて、今まで使っていたカメラの出番が無くなる可能性もあります。
Today’s Music 73 | Joe Pass
Hydranrea, Orange Berries
Today’s Music 72 | Wes Montgomery
ウェス•モンゴメリーのオリジナルのFour on Six。私、下手なのですけどここ2年ほどジャズギターの練習してます。このビデオはギターのネックに近いところで撮影されており、ウェスの左手の指の動きが良く見えとても勉強になります。勉強になるって言っても、実は早くてよく分からないのですけどね。それにしても右手の柔らかい親指からどうしてピックで弾いたようなクリスピーな音が出るのか.. ほんと、不思議。ギブソンのL5、いい音してますね、欲しいなぁ。ヴィンテージだったらライカのカメラよりも高いみたいです。
Autumn Leaves
枯葉が舞い散るシティ中心まで久々にカメラを手に散歩。ビクトリアはコンパクトな町なので、私の住んでる所から歩いて市の中心まで20分ほどでしょうか。夏はツーリストで混雑していたメインストリートも、流石にこの時期になると閑散としていました。市内は木々が多いので、その枯葉の処理も大変です。市の方でその回収は組織的に予算を組んで行われています。もっとも、枯葉が落ち切ってきから回収が始まるので、今は町中枯葉だらけの状況なのですけど。
日本だと街路樹などをマッチ棒のように刈り込んで枯葉の量が出ないように処理している光景が見られますけど、緑豊かな都市にするには街路樹はある程度の大きさが必要だと思いますね。特に酷暑の日本の都会において点在する大きな木々の木陰の存在は、街を歩く人たちにとってもオアシスになるはずです。コストの問題はもちろんありますけど、ビクトリアでは臨時職員を雇って枯葉回収をしてコンポーストに処理し、農家への販売ルートを持ってると聞きました。雇用促進の側面もあるし、接続可能なリサイクルでもあります。
時々、交通量の多い道路脇に大木があったりするのですけど、市の方で規制して保護のために勝手に伐採できないようにしているのですよね。そんな木を下から眺めて、この木はこのビクトリアの街が出来る前からあったのかもな..と想像することはとても楽しいことだったりします。大きな木の存在そのものが、心理的な安らぎを与えてくれるのは間違いありません。
Today’s Music 71 | Bill Evans Trio
Dry Rose
今回の室内撮影は薔薇のドライフラワー。Camera lawでの現像の段階でモノトーンにしてみたらカラーよりも雰囲気がよかったので、そのままモノトーンで仕上げてPhotpshopでは何もいじってません。コントラストをやや弱めて、中間トーンをメインにして柔らかい印象に調整。私はコントラストのキツいモノクロ写真を苦手としてるので、大体モノクロはこんな感じのトーンですね。
さて、私が室内で花を撮る際、そのクリエイティビティの支えになっている写真家が二人います。私に大きな影響を与えたこの二人は、すでに故人なのですけど、アーヴィング•ペンとロバート•メイプルソープ。ペンは出来るだけ花に寄ってそのリアリティを追求してますし、メイプルソープは花瓶や室内のセット、外からの光などの要素を絡めて撮影してます。
二人が共通しているのは、シンプルで力強い画面構成。余計なものを削ぎ落としたミニマルなスタイルの画面からは、花の生命力だけが際立って湧き上がって来るようです。花を撮ることが好きな人なら、この二人から学べることは本当に多いと思いますよ。それぞれの代表的な写真集をご紹介します。
Today’s Music 70 | Pat Martino
ジャズ界の巨人たちが一人、また一人と去っていく中、パット•マルティーノはいまだに現役で演奏活動をしているようですね。(75歳らしい)パット•マルティーノはウェス•モンゴメリーの影響がとても強くて、彼のトリビュートアルバムも出しています。Four on Sixはウェスの代表的な曲ですけど、パット独特の流れるようなスピード感溢れるフレーズがこの曲にぴったり。私自身はウェスのオリジナルよりもこのパットのヴァージョンを聴くことが多いです。
Pictorial Fall #4
今回はコンデジのRX100で撮った素材をピクトリアル(絵画的)な方向で現像、色調補正しています。フルサイズやマイクロフォーサーズの素材との大きな違いは画素数とボケ。画素数に関しては元々粒子を荒らす方向で処理していますし、1型センサーで2020万画素だったかな?は一応あるので大きな問題ではありません。ボケに関しては、絞り解放で1.8あってもボケを活かした撮影は限定的というか、難しいですね。つまり基本、パンフォーカスの写真となります。非常にコントラストのあるシャープなカリっとした画質となり、実は絵画的な方向とは逆になります。
まず現像の段階で注意するのは、コントラストを思い切って低くすることです。メリハリのある画質をできるだけフラットなものに変えます。現像の段階で、色調は大雑把に決め、ここで色味を煮詰めることはしません。Photoshopで開いてまずすることは写真の周辺にボケをLens Blurを加えて、柔らかいイメージに変えます。この段階でコントラストが低く、ボケも加わりカリカリした元素材は大きく印象が変わってます。
色調に関してはNik CollectionのColor Efex Proで自分が設定しているフィルターを使用。Color Efex Proに関しては、機能が豊富すぎて一言ではとても説明できません。素材の状況によって、一つのフィルターだけで済む場合もありますし、3つ、4つと重ねる場合もあります。おおよそ、自分が好みで使うものは決まっていますが、それでも設定の細かいスライダーを完璧に理解しているわけではありません。プレヴュー表示が早いので、それを見ながら探ってる状況です。
最後にペーパーテクスチャーをレイヤー透過し、イメージを見ながら透過率を調整します。今までPictorial FallのシリーズではSuper Takumar 50mm 1.4を使って素材を撮ってきましたが、違いが分かるでしょうか。Super Takumar 50mm 1.4は狭い範囲でボケてる部分とシャープな部分が焦点距離の違いで混在することがありますが、これはPhotoshopで再現することは出来ません。厳密に言えば可能ですけど、大変な作業になります。一見、色調が近いので同じような素材に見えますが、やはり微妙に印象は変わってきます。
逆に引きのイメージでディテールを見せたい時にはタクマーよりも描写がシャープなので、それが武器になるとも言えますね。そのあたりは対象との距離、ボケを活かすのか、シャープネスを活かすのかの判断ですね。やはりRX100はコンパクトなのでいつもサブとして持ち歩き、メインでカバー出来ないシーンを押さえるという使い方が良いのかもしれません。
View from the room
135mmをノーマルの意味で望遠レンズとして使うには、やはり短いと思います。短いというか、中途半端なのかも知れませんね。それでもアパートメントの窓から比較的近めなこんな被写体を狙うのでしたら、十分に使えます。標準レンズではちょっと足りない距離をカバーしてくれるこのレンズの出番は多くはないのですけど、なんせ標準レンズよりも長いものはこれしか持ってないので、案外に重宝してます。スーパータクマーは200mmもあるみたいなので、そちらの方がもっと使えるかも。昔のレンズなのでさほど大きくないですし、カメラの手ぶれ機能が優秀なので昼間だったら手持ちで撮れるのが良いですよね。ちょっと値段を調べたら、可哀想なくらい安いのでした。
Today’s Music 69 | Josh Stephan Trio
ヨーロッパのジプシージャズを演奏する人たちにはギターの達人がとても多いです。このバンドはジミヘンの名曲をアレンジしてますが、リードギター奏者はオクターブ奏法などジャズのテクニックなどを盛り込み圧倒的なテクニックを見せてくれます。ジプシージャズで面白いのはサイドギターの人はソロを取らずマシーンのように淡々と1小節を4つずつリズムを刻んでいること。このリズムがジプシージャズを支えており、絶対に外せないのですよね。