Fisherman’s wharf #3
ここのウォーターハウスに住む人たちは、ちょっと変わった人が多いようで、観光客に自分の家を何とかアピールしたいと思ってるようです。家の外装をカラフルな色で塗ったり、花や海を連想させるオブジェで家の周りをデコレーションしたり、アンティークなアイテムを玄関先に飾り付けたりして、それぞれがとても自由、というかやりたい放題なのです。要するに目立ちたがりなんでしょう。クリスマスのシーズンに、自分の庭を異常に飾り付けたりして近所の注目を集めたい人がいますが、たぶん、あれに近いマインドなのだと思いますね。
今回、カメラ2台にそれぞれSMC Takumar 135mm 3.5と Nokton 25mm 0.95を付けて撮影。Takumar 135mmはこのシリーズの初回にアップした2枚だけで、後は全てNokton 25mmです。結果的には寄りの写真が多くなってますが、このレンズはマクロ並みに寄れるという嬉しい特性があります。短い焦点距離と明るい開放値の組合せは、大きなボケを表現の中に取り込めます。
狙った対象に寄れば寄るほど、拡大描写された情報量が煩雑に増え、構図、色彩ともコントロールが難しくなりがちです。ボケは情報を間引いてくれる作用があり狙った対象をうまく引き立ててくれます。その加減は絞りで行うわけですが、明るいレンズはその調整幅が広くなり、それがそのまま作品の幅になります。描写の質、ボケの量、マクロ並みの焦点距離と3拍子揃ったこのレンズ、マイクロフォーサーズの中ではオンリー•ワンの存在かと思います。