ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Nail It

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

 

Nik Collection 2について

 

Nik Collectionはご存知ですか。日本人の写真関連のブログではほとんど出てこないので、多分使ってる人は少ないのでしょうね。欧米の写真家はプロの人も含めて愛用者が多く、Youtubeで検索するとかなりの数のコンテンツが見つかります。PhotoshopLightroomで使えるプラグイン•フィルターで、かなり大掛かりな8つのソフトの集合体。私は普段Color Efex ProとSilver Efex Proだけを使ってますが、それでも非常に豊富な全ての機能は使いこなせていません。

 

特徴としては膨大な数のフィルター効果をすぐにプレヴュー出来て、イメージの一部の効果を弱めたり微調整も可能、複数のフィルターを重ねて使うことも出来ます。各種フィルムの再現、コントラスト調整、ヴィンテージ風、クラシック風など幅広い表現をカバーします。私の場合は、絵画調に補正する場合によく使います。つまり元画像からイメージを少し飛躍させるようなケースですね。ただフィルターというのは特効薬であり、また劇薬でもあるので、使用には注意が必要。

 

そのフィルター効果に惑わされて、画像の制御が出来なくてなってしまうことが多々あります。よく見かけるのは、画面の4隅を落とすヴィグネット•フィルター。これを使うと視点が中央に向き、なぜか写真が落ちつき、良く見えるのですよ。これを多用すると癖になってしまい、いつもヴィグネット•フィルターを掛けたくなってしまいます。写真を見てると、あ、ヴィグネット•フィルター使ってる!って分かります。やはり同じフィルターをいつも使用するのは問題。見る側は、そのフィルターの微妙な癖を感じ取ってしまうからです。

 

それと私の個人的な意見ですが、このフィルターを重ねて複数使用すると画像が傷んできます。明らかな画素的な劣化が見えるわけではないのですが、何と無く濁りが出てくるのです。元画像の鮮度を保つという意味では、現像ソフトで全ての補正を終わらせるのが理想的。私は最近、Nik Collectionで画像のシュミレーションをして、現像ソフトでそれを再現するような方法を取ってます。ま、どこまで再現出来るのかという問題はあるのですが、パッとみた最初の印象を掴み取れれば、案外に近いところを再現出来るような気がします。

 

以下余談です。このNik Collectionはちょっと前までGoogleが無料で配布していたのですが、DxOという会社が買収、有料となりました。私はマシンのクラッシュでGoogle版のインストーラーを失い、有料版(確か59ドル)を手に入れようと、とりあえずDxOのサイトからトライアルをダウウンロード、トライアル期間終了後にカードでペイするつもりだったのですが、何の予告もなくいきなりNik Collection 2にヴァージョンアップし、価格が159ドルに変更されました。ヴァージョンアップ版もトライアルでチェックしたのですけど、ほとんど機能は変わってません。ま、最初に59ドルで買っておけば良かったのですけど、DxOのこのやり方はちょっと問題です。

 

内緒の話ですけど、トライアル版を30日使い切る前にアンイストールし、再びインストールするとまた30日使えます。毎月、こんなことをやってられないので、結局は買うことになるのでしょうけど、今のところ素直に159ドルを払う気になれませんね。

 

 

 

 

 

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