Ordinary 2
霧の日は光がデュフューズされた状態となり、雰囲気がとても柔らかくなります。もちろん霧そのものも画面にソフトフーカスを掛けてくれるので、その効果を倍増させますしね。コントラストの低いシルキーな描写に向いているのが、やはり古いレンズでしょう。彩度が低い描写が画面にある種のエモーションを醸し出してくれます。
前回、撮るべきポイントが無さそうなところでも写真が成り立つと書きましたけど、むしろこの状況では、あえてそういう所を選んでいるとも言えます。対象の存在が大きくなり意味が出てくると、画面の雰囲気と合わなくなってくるのです。そのあたりを理解した上で対象を見るようにすると、視点が変わってくることに気が付きます。
Today’s Music 34 | Showarama Gypsy Jazz
ジプシージャズは30年代にジャンゴ•ラインハルトがジプシー音楽とスィングジャズを融合させた音楽。ヨーロッパではとてもポピュラーなジャンルです。北米ではジャズはスィングからモダンへと流れ、独自の展開をし、ヨーロッパのジプシージャズとは交わることはありませんでした。普段、先鋭的な複雑なジャズを聴くことが多いのですけど、このジプシージャズを聴くと疲れた脳が解きほぐされる感覚がありますね。ヨーロッパではこの手のバンドが沢山あるようです。