ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Island View Beach

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

アイランド•ヴュー•ビーチは市内から車で20分ほどの所にある内海に面した海岸。10キロ以上の海岸線が続き、BC州本土との間にある島々を眺望できます。海岸沿いには打ち上げられた古いドリフトウッドが延々と横たり、白骨化したように白く漂白されていて、恐らく何十年と経っているのでしょう。風化し形の崩れたドリフトウッドは砂に飲み込まれ、そのまま大地へ帰るようです。

 

海岸を歩くことも出来ますが、私は海岸沿いの小さな遊歩道を歩くのが好み。野草やドリフトウッドを手前に置き、海やアイランド、雲などを背景に構図を狙えるからです。手前にピンを置きながら、軽いボケの中で海や空、雲などが画面の中で圧縮されます。Jupiter-8 50mmは大きなボケが特徴ではなくて、むしろボケは開放でも控えめ。ただ背景もボケすぎずにある程度見せたい私の海辺の撮影スタイルからすると、このくらいのボケ具合が丁度いい感じ。描写の線が細くコントラストも低いせいか、少しボケただけでも十分に効果は出るようです。

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

この日は日差しがかなり強かったにも関わらず、白く飛ぶ部分や影で潰れる画像は全く無くて、あくまで明るく柔らかい光で描写されてます。私がクラシックなレンズに求める部分は正にこの部分。レンズがマルチコーティングされるとコントラストや発色が強くなります。それを現像で制御しようとするとやはり画像に無理が掛かるので、自分の写真スタイルとしては最初からこの手のレンズを使うべきなのだと確信。最近はOMーDで使ってるNokton 25mmでさえ、その描写の乗りが濃い感じがして、ちょっとキツイと感じてしまいます。Nokton 25mmに関しては、カメラ側では何も設定していないので、もしかして何かしらコントラストを抑える設定があるかも知れません。

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

さてa7のアダプターの話なのですけど、現在、M-42、Nikon、M39と3種類使ってます。M-42、Nikonは2センチほどの長さがあり標準レンズを付けても、結果的には100mm前後のレンズを付けた長さになってしまいます。勿論、アダプター自体の重さも加わります。一方、M39は7ミリほどでしかも軽い作りになっており、それに加えてレンズそのものが小さいので、撮影時の取り扱いがまるで違います。今回、Jupiter-8 50mmを付けて半日海岸で撮影してみて、その違いを実感。レンズを含めたカメラの大きさと重さって、現場では案外身体に効いてきます。まあ、よく言われることなんですけども。今後、もしクラシックレンズを手に入れるなら、このM39・L39のフォーマットを意識するかも。

 

 

Today’s Music 40 | Brandt Brauer Frick

ドイツの3人組で、何と言ったらいいのか、クラシック•テクノ?ビートはシンセなどエレクトリック系かと思わせるのですけど、すべて人力演奏。クラシック畑出身の人たちみたいで、演奏技術はそれぞれが高いです。聴いてると全て人力のためか、次第に人の温もりを感じるほどです。ビデオのロケーションの工場の雰囲気がなかなか良いですね。