ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Foggy day with Jupiter-8 50mm 2

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

霧が出た薄曇りの朝、ちょうどJupiter-8 50mm 2で曇りの日に撮りたいと思っていたので、外に持ち出してみました。このレンズは曇りの日も、ほぼ私の想像したとうり自分にとっては好みの描写でしたね。自分は風景写真に関してはこの手のトーンが好きなので、モダンなレンズでカリっとした描写が好みの方には、単なる眠い写真に思えるかも知れませんけど。そのあたりは本当、好みなのでしょうがないです。

 

Rawファイルを開いてみて最初に思ったのは、繰り返しになりますけど中間トーンの階調の滑らかさ。特にこの日、空の一部は雲の薄い部分から陽が漏れてる状態だったのですけど、この手の状況ではハイライト部分が飛び過ぎる場合がよくあります。このレンズはそのあたりの描写をうまく抑えて周辺のトーンとのバランスをとってくれていました。実際に目で見た印象にとても近い描写だと思います。このあたりは私の中ではかなり得点が高くなりますね。

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

現像に関しては、色味はもちろんイジってますけど、中間トーンの微妙な階調を壊したくなかったのでコントラストはそのままです。この手の画像はコントラストに手をつけるとバランスを崩して大体悪い方向へ転んでいくケースが多いです。なのでシャドウー部分を起こす時も、トーンカーブなどは使わずにその暗い部分だけを大きなブラシでサッと掃く感じで起こします。そうすれば全体のバランスが崩れることなく、ピンポイントで補正出来ます。クラシックレンズは四隅が落ちやすい傾向にあり、このテクニックはそんな時もなかなか便利。

 

ひとつ気になったのが、このレンズはピントの山がちょっと掴みずらいこと。ヴュー•ファインダーで覗いた状態で、すでにコントラストが弱いのは一目瞭然で、多分そのせいなのでしょう。あれ、合ってんのかな..と思ってるとピンポイントを通り越してしまい、ヘリコイドを戻すことがよくあります。そのあたりは使っていくうちに、慣れてくるとは思うのですけど。

 

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Sony A7 II + Jupiter-8 50mm 2

 

そう言えば、このレンズの兄貴分的な存在のJupiter-3 50mm 1.5のサンプル画像をチェックしたのですけど、大分、雰囲気が違いますね。明るい分だけボケる量が多いのですけど、自分の場合、ボケるレンズは花を寄りで撮りたくなるので最短焦点距離が問題になってきます。解決策は一応あって、ヘリコイド付きのアダプターを使うか、エクステンション•チューブを噛ませるか、ですね。勿論、両方一緒に使えば、マクロ的に寄れるはずです。

 

次のレンズ候補はこのJupiter-3 50mm 1.5か、ロシアのシネレンズかなと考えております。ロシアのシネレンズ(PO3-3M 2/50、Helios-33 2/35あたりかな)は、最近、サンプル画像を調べた結果、かなり自分のツボだったので、こちら方向へ行く可能性もありですね。この手のシネレンズはフォーマットが違うので、まずM39/L39へ改造されたものを探す必要があり、また古いレンズなのでカビ、ホコリ、ヘリコイドの状態なども注意しないといけません。なので焦らず、じっくりと探すつもりです。

 

 

 

Today’s Music 42 | Bohemianvoodoo

これは日本のバンドで、ボサノバやサンバ系の匂いをまぶしたアコースティック風味。いわゆるゴンチチ系統。クラシック•ギターが入ってますし。なかなかセンスも腕もある人たちだと思います。日本ではこのジャンルのバンドは少ないはず。ただアルバムを通しで聞くと、ちょっと甘すぎる気がしますね。テレビ番組のテーマソングになりそうな曲が沢山あります。アレンジがちょっと媚びすぎというか、ポップ過ぎます。一般受けようとしないで、もっとマニアックに行った方がいいんじゃないの。