ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Vintage Bottles

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Sony A7 II + Helios 44-2 58mm 2

 

eBayからM42ーNEXの中華ヘリコイド•アダプターが届いたので、M42マウントのヘリオス44-2でブツ撮りしてみることに。ヘリオスの最短撮影距離は約0.5mなので半分の0.25mあたりまでは寄れるはず。撮影小道具のアンティーク•ボトルがいつの間にか増えていたので、これをまとめて撮ってみました。最初にアダプターのことに触れ、その後描写について書いてみます。

 

 

1枚目は対象から40センチ程なのでヘリコイド•アダプター無しではここまで寄れません。2枚目はさらに20センチ程まで寄ったものです。ここまで寄れれば一応マクロ•レンズと呼んでも差支えないでしょう。通常の遠景撮影でもちゃんと無限が出ますしマクロ的にも使えるということで、この中華アダプターはなかなか使えますね。デザインはちょっと垢抜けませんが、レンズ、カメラ本体への取り付けに関してメカニカルな問題はありませんでした。35ドル(カナダドル)ほど値段でこの機能を使えるのはかなりコストパファーマンスが高いと言えます。クラシックレンズではスクリュー式のM42はかなり使われているポピュラーなマウントなので、このアダプターを一本持ってると何かと便利かも。国産のメーカーやK&F CONCEPTなど海外の大手メーカーは、ネットで探した範囲ではこのヘリコイド付きアダプターは作っていないようです。

 

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Sony A7 II + Helios 44-2 58mm 2

 

描写の話なのですけど、ヘリオスと言えばグルグルまわるボケで有名。ただ寄りのブツ撮りではその特徴は出しようがありません。私はブツ撮りでも絞り解放に近いところで撮るのが好きなので、勿論、画面の中でボケてくるところは出てきますが、メインでチェックしたいところはボケの部分ではなくて解像している部分。今回は1枚目は解放から一段絞った2.8、2枚目は解放の2で撮影。現像では多少コントラストと彩度を持ち上げてからクラシック風味を意識してややアンバー系に色処理しました。

 

通常、この手の撮影で使ってるMFのマクロニッコール55mm2.8と比べると、特に描写のキレとか緻密さが目につくわけではありません。その代わり独特の中間トーンの乗りを感じ、対象であるアンティーク•ボトルの存在感をクラシカルなトーンでうまく表現しています。今回、マクロニッコール55mm2.8では撮りませんでしたが、撮っていたら多分もっと軽くアッサリと仕上がるはずです。マクロニッコールが無臭で清潔感があるのに対して、ヘリオスは独特の匂いを感じます。コントラストが低めで中間トーンで描写する独特な癖は結構私の好みかも。今後も室内の撮影でどんどん使っていきたいと思わせるポテンシャルがありますね。今回、対象がガラスという硬いモノだったのですが、花などの柔らかい質感がどう描写されるのかちょっと楽しみ。

 

 

 

Today’s Music 54 | Tom Misch