ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Salmon fishing in Sooke

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Sony RX100

 

スーク•リバーへ着いたのが朝7時半過ぎで、パーキングにはすでに3台ほどの車が止まってます。今期初めてなので、果たしてどれくらいサーモンが川へ入っているのか、全く分かりません。釣り人の車があるのはとりあえず良いサイン。支度して川沿いを歩いているとブラックベアの糞があちこちにあります。彼らに道で出会ったことは無いので、多分、夜に徘徊しているのでしょうね。フィッシャーが二人釣ってるプールを覗いてみると、サーモンのもじりや背びれが見えるので、ある程度は居る様子。スペース的には十分なので挨拶してから入れて貰います。

 

二人とも15分前に釣り始めてまだアタリは無いそうで、フライを取っ替え引っ替え、模索中。序盤の釣りはサーモンも川に馴染んでいなくて何かとナーバスな状態。そんなに簡単にフライを咥えてはくれません。それはこちらも承知。だけど私には序盤に効くフライの必勝パターンがあるのです。過去6年間、データを蓄積してモデルチェンジして来たフライが。それはチャートリュース、明るいグリーン。ただサーモンの喰いの時間帯があるので、今、アタリが無くてもさほど心配しません。

 

と言ってもキャストしてサーモンが居る層まで沈むのを待ってスローでリトリーブすること30分以上、何のアタリも無いとはたしてこのフライでいいのか不安に駆られますね。信じていたものが揺らいできます。深いため息を吐きながら、次のキャストでフライを交換しようかなと思った瞬間、じわーっとした鈍いあたりがラインを持った指先に感じ、ロッドを合わせるとずっしりとサーモンが乗ったのが分かりました。ツツツっと右に3mほど走った後、ラインの重さが消えて、アレっと思った瞬間、10m左で突然の大ジャンプ。水中の急激な方向転換が見えず、ラインのテンションが緩んだので、ああ、抜けたかと思ったのですが、ラッキーなことにフックはまだサーモンの口元に。

 

その後、左右への強烈な走りとジャンプを3回程繰り返した後、持久戦に突入。寄せては引き戻されまた寄せては深みに走るサーモンは、そのサイズから多分オス。問題はこいつは海から川へ入ったばかりでまだ体力が全然落ちていないこと。それでももうジャンプする体力は残っていないし、左右に走りながら次第に岸に寄せられてきました。ビーチランディングされたサーモンは虎目模様がまだ出ていないフレッシュなオスのチャム•サーモン。急いで1枚だけ写真を撮り、テールを持って水に帰すとユラユラと深みに消えて行きました。この日、この1匹を皮切りに都合5匹と遊んでもらい昼前には川を後にしたのですが、結局、同じチャートリュースのフライを使い続けたのでした。

 

 

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Sony RX100