ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Down to the beach #2

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

Super Takumar 50mm 1.4で撮った画像を引き続き紹介します。今回の画像サンプルでかなりこのレンズの特性をご理解頂けるとかと思います。あらためてこれらの画像を眺めてみて、ちょっとびっくりしているのですよね。ほとんど絞り解放で撮ったことは前回に書きました。ちなみに現像段階でシャープネスなどは一切掛けてません。しかし絞り解放でここまでキレのある描写をしてくれてます。

 

ざっと言うとこのレンズには3つの賞賛されるべき点があります。1つ目は、最初に書いたように絞り解放でのシャープな描写。正直、マニュアルフォーカスの拡大機能を使って辛うじてピントを合わせている状況で、決して楽なピント合わせではありません。解放ではそのピントの幅は薄いですし神経を使いますが、ピントがあった際の解像は50年前のクラシックレンズという立場を考えると文句の付けようがありません。いや、思い切ってモダンレンズにも引けは取ってないと言ってもいいでしょう。

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

二つ目はボケのキャラクター。暴れ系と細かな玉ボケ系、それと蕩ける大ボケ系の3種類を一つのレンズで楽しめます。もしボケの特性を理解してこのレンズを使いこなせれば、かなりの表現の幅が拡がると思います。基本的に絞り解放でガンガン撮っていけば、そのボケのキャラがどう出て来るのか、次第に分かってくるはず。解放でボケを狙う専用レンズとして使い方がやはり一番合ってると思います。

 

三つ目はカラー、色味です。やや彩度が落ち気味でいわゆるクラシカルなトーン。コントラストもやや低めですけど、それでも画像が眠いと言う感じせず、色味とのバランスは取れてます。現像の方向ですが、極力シャドウの落ち込みを抑えやや明るめにフワっと仕上げるのが良いでしょうね。晴れの日向きというか、光を取り込んで明るいボケを活かし軽快感を演出するような使い方がベストでしょうか。インスタグラムなどでよく見かける明るいフィルムっぽい写真は、正にこのレンズの特性と言えます。

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

自分の写真スタイルとこのレンズの特性がマッチするのかはもう少し使ってみないと何とも言えませんが、晴れの日に持ち出したくなるレンズを持ってなかったので、少なくてもそれに関しては大きな収穫でした。特にレンズの値段を考えると、そのコストパフォーマンスは驚異的ですらあります。