ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Butchart Garden

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Sony RX100

 

ブッチャート•ガーデンが入場制限してオープン、と聞いたので、早速、出掛けてきました。ブッチャート•ガーデンは四季を通じて様々な花を楽しめる世界的に有名な庭園で、特に春のチューリップ、夏のバラは目を見張るものがあります。私は年に2、3回は足を運んでますが、春のチューリップは絶対に欠かせません。朝の10時頃に着いたのですけど、すでに10組ほど2メートルの間隔を取って並んでます。出口から人が出ると新たに人を入れるというシステム。この入場制限システム、庭園を静かにゆっくりと観るには素晴らしいシステムで、コロナ騒動が終わった後も是非キープして頂きたい。1904年に開かれたブッチャード•ガーデンはビクトリアに於けるディスニーランドみたいな存在で、普段はとにかく人が多いのです。年間100万人が訪れると言われており、ビクトリアに観光にきてここを外す人はほぼいないでしょう。今回はこの入場制限のお陰でゆったりとガーデン内を散策することが出来ました。

 

この庭園のチューリップの見せ方は、ちょっと変わってます。ガーデン•デザイナーがチューリップを絵筆のように使い、抽象画を描くように構成しているのですよね。チューリップは他の背の低い種類の違う花と組み合わせて色彩にバリエーションを加えており、またスペースを有機的な曲線で区切り、動きを与えてます。遠くから眺めると点描された絵画を見ている感覚。花壇に近ずけば見事なチューリップの大輪を堪能できますので、楽しみは2倍になります。このようにブッチャート•ガーデンはチューリップに限らず、あらゆる花をこのような絵画的手法で観る側を楽しませくれます。しかもそのガーデン•プランは毎年、大胆に変化しており、レギュラーの観覧者は毎年その違いを楽しめます。ガーデン•デザイナーの才能を全面に打ち出している、ある意味非常に人工的な庭園。元々は伝統的なイングリッシュ•ガーデンがスタイルのベースにあったはずなのですけど、次第にデザインのソフィステケーションが進み、現在の形に行き着いたのでしょう。