ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Italian style

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Sony RX100

 

フライフィッシングと一口に言っても、かなり広範囲にカテゴリーが別れていて、大方は自分が好きな、もしくは性格的に向いてると思われるジャンルを選び、そこで遊んでいるはずです。もちろん人によっては様々なカテゴリーに手を染めて、あらゆる可能性に挑戦している人もいると思いますけど、私に限って言えば、ここ数年はストリーマー、つまり小魚を模したフライを流してトラウトやサーモンを釣ることに専念してきました。以前は小さな虫を模したニンフやドライフライでの釣りが好きでしたけど、カナダの西側に移り、釣りのターゲットがサーモンになったためというのが一番の大きな理由でしょうか。比較的大きなフライで大きな魚を狙うというフライのジャンルに特化してきた訳です。この釣り方はフライやそれを結ぶ糸(ティペット)も太いので、視力の落ちた自分には助かりますし、釣りのシステムが大雑把なので、余計な神経を使わずにリラックスしながら釣りを楽しめます。

 

トラウトに関して言えば、春先まではこのストリーマーで釣りになるのですけど、例年、夏モードに入るとどうも釣果が振るいませんでした。もちろん、夏場は水温が上がりトラウトは深場に隠れてしまい釣り難いと言うことは前提としてあります。3週間ほど前、フライショップの主人と話していて、夏場はストリーマーなどの大きなフライよりも小さなニンフが効く、ということを聴き、ちょっと興味が湧きました。普通、ニンフの釣りでは浮きや目印を付けることが多いのですけど、最近は色の付いたティペットを目印代わりに使うユーロ•スタイル•ニンフィングが流行しているとのこと。見せてもらったニンフのフライはかなり斬新でアトラクター的。ニンフのフライと言うと、川虫を模した地味なパターンが多いのですけど、これらのフライは川虫の形から離れ、水中のキラメキで魚を誘うようなデザインとなってます。私はフライに関しては、本物をイミテーションするというよりも、モダンでデザインや配色が美しいものを作りたいと思っています。

 

早速、試しにこのイタリアン•スタイルと呼ばれるこのフライパターンを自宅で作ってみました。久しぶりに1センチにも満たない小さなフライを巻いて見たのですけど、老眼鏡を使っても見え難くて大変。特徴としては巻いた後にレジンと呼ばれる透明な硬化剤を塗るのですけど、その形は近未来的なフォルムはどこか地球外生物を連想させます。数日後、このフライをカウチン川で早速に実験使用、運良く何匹か釣ることが出来ました。釣り方そのものも、下流へスィングさせるストリーマー•フィッシングとは勝手が違い、かなり戸惑ったのですけど、魚のアタリはタイトに張ったラインから敏感に感じ取ることが出来ました。こんな川虫からかけ離れな形のフライで魚が釣れるのは、何とも不思議。サーモンの釣りが始まるまで暫くはこのユーロ•スタイルの釣りを練習してみようと思います。

 

 

 

Today’s Music 114 | Brian Eno

最近の音の気分はちょっとジャズ畑から離れてクラシックやアンビエントの方向。アンビエントと言えば元祖はこの人。久しぶりに聴いてみて、やはりホッとします。もう古典と言っても良いのかも。