ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Low tide

f:id:matsu2012:20210709055913j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

f:id:matsu2012:20210709060009j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

先週の熱波の影響は完全に消えさり、いつものヒンヤリとした快晴が戻ってきたビクトリア。朝8時頃、散歩に出掛ける時の気温は14度。海岸はかなり潮が引いている状態で、海藻があちこちで大量に露出しています。サギの仲間のヘロンが浅瀬に集まる小魚を狙って、あちらに1匹、こちらに1匹とカカシのように立っています。干潮時に見られるいつもの光景。岬の先端を折り返して、ダラスロードを戻ってくると、ビーコンヒル•パークの野生の鹿たちが道路を横断中。走る車も気にも留めず、平気で道路に入ってくるので、よく事故が起こるのですよね。私もこの道路を走る時は、人間よりも鹿に注意を払います。

 

さて、アイスホッケーのプレイオフ優勝決定戦の勝者は、残念ながらやはりライトニングスと言う結果になりました。カナディアンズはモントリオールで延長戦の末、辛うじて勝ってから敵地へ乗り込んだのですけど、残念ながら1-0の惜敗。最後の2戦は、中身は互角だっただけに、最初の3戦の戦い方に悔いが残ります。と言っても、ライトニングスは欠点の無い最強チームでしたから、やはり実力が結果になっただけ、ということでしょうね。ただモントリールは20代前半の若い選手が多く、今回プレイオフで決勝まで戦った経験はすごく大きいと思います。チームは今後10年くらいはプレイオフの常連になってくれるでしょう。

 

 

f:id:matsu2012:20210709060032j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

f:id:matsu2012:20210709060101j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

アイスホッケーが終わり、今盛り上がっているのは、何と言っても大リーグの大谷選手ですね。残念ながらここカナダでは野球の人気が今ひとつで、あまりニュースになってないのが実情。アメリカでは大谷選手が前半だけで32本のホームランを打ちトップを独走していながら、ピッチャーとして4勝していると言う事で、スポーツチャンネルを中心にとても盛り上がってます。日本でも連日大騒ぎですよね。実を言いますと、私はこの大谷選手と故郷が同じで、岩手県奥州市出身。なので彼が高校生の頃から密かに遠いカナダから注目しておりました。度重なる怪我を克服しての、今年の大活躍には胸が熱くなるものがあります。

 

ところでホームラン争いで2位に付けてる選手がトロントブルージェイズ所属のゲレーロ•ジュニアという22歳の若い選手ですが、実はお父さんのブラディミール•ゲレーロって、有名なホームランバッターで、モンロリオール•エクスポスで長くプレーしていたのです。私は個人的にこのお父さんのブラディミール•ゲレーロに強い思い入れがありまして、そのことをちょっとだけ書いてみます。

 

今カナダで大リーグのチームがあるのはトロントだけですけど、昔はモントリオールにもありました。エクスポスという万博をモントリールで開催したことを記念にして、それを名前にしたあまりパッとしないチーム名。そのチーム名に相応しい弱小チームで、何せ、いつも負けてましたね。今、チームはアメリカの会社に買収されて、ナショナルズと名前が変わっています。その弱小チームの中で、ただ独り淡々と負け試合の中でホームランを打っていたのが、このゲレーロ父。

 

f:id:matsu2012:20210709060139j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

f:id:matsu2012:20210709060209j:plain

Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

96年から2003年までエクスポス、その後チームがアメリカに移るのを機に今、大谷選手のいるエンジェルスに移ってます。ホームランはトータルで477本、引退後、見事に野球殿堂入り。私がモントリールに移住したのが1994年で、私がエクスポスの試合を見始めた頃は、すでにレギュラーで4番だった記憶があります。190センチ近い長身で痩せ型、足も早くて40本近く本塁打を打って30盗塁するという、今、大谷選手がやってることをすでにやっていた選手でした。

 

当時、シーズン中には4、5回ほど球場へ通いましたけど、当時のエクスポスはいつも負けてました。ただ日本人投手の大家が数年間、毎年10勝近く勝っていましたし、ヤンキースを追い出されたあの伊良部が入団してきて、そこそこ投げていたりで、日本人選手応援の意味で、よくテレビや球場で試合を観てました。球団は本当に貧乏で、サラリーの高い選手は雇えず苦しい状況でした。そんな中、勝っても、負けても、ゲレーロだけは期待を裏切らずホームランをかっ飛ばしてくれました。お前だけだ、信じられるのは..そんな感じです。その後、チームは身売りされ、ゲレーロもFAでエンゼルスへ、私も西側へ移り住み、いつしか野球への興味を失ってしまったわけです。

 

今回、大谷選手の活躍で、また私の野球への関心が高まってきています。日本人初のホームラン王とピッチャーとして10勝を期待したいところだけど、無理して怪我しないように頑張って欲しいぞ。