ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

The Butchart Gardens

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Sony RX100

 

5月最初の晴れ渡った日曜日。今年もチューリップを観にブッチャートガーデンへ。このコロナ騒動のため人数制限を行なっているとのことで、朝一番の9時の開門にゲートに到着しましたが、すでに10台ほどの車がチケット購入のため、並んでいました。10分程で無事入場出来て、パーキングに車を止め園内に入ると流石にまだ人影はまばらで、こんなに空いてるブッチャートガーデンは初めてかも。

 

ブッチャートガーデンは四季を通じてオープンしており、その季節ごとの花をシームレスに観れるようにデザインされてます。春ならチューリップ、夏なら薔薇というようにメインの花が存在しているのですけど、例えばチューリップが枯れ落ちた後にも、そのスペースを埋めるべき花が考慮されて花壇には植えられています。端境期であっても、必ず園を訪れた人が満足するようになっているのですよね。100年以上に渡ってガーデンを経営してきたプロのノウハウが蓄積されています。このガーデンは間違いなくイギリスやフランスの有名ガーデンに引けを取らない世界レベル。

 

 

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Sony RX100

 

特に春のチューリップはほぼ園内が全てチューリップで埋まるほどで、その規模には驚かされます。このガーデンは初夏の薔薇も素晴らしいのですけど、やはり圧倒的なチューリップのそのボリュームには敵いません。しかもそのチューリップは園内の有機的な流れの中にそのタイプ、色などが選ばれて完璧にデザインされています。フラットな畑にただ数を押し込んだという形ではないのですよね。そもそもこのガーデンはフラットな場所ではなくて、小さな山の麓に設定されてます。山あり谷あり、池があり滝があるというように、そのコースは迷路のようです。そのあらゆるコーナー、スポットにこれでもかとチューリップを視覚効果も考えて配置しているわけです。

 

特に今年は去年よりも、チューリップのデザイン構成が良かったように思われます。緻密な色彩計画、チューリップをメインにそれを支える脇役の草花も慎重に選ばれて、完璧な空間を構成しています。ガーデニングが好きな人は、このブッチャートガーデンから学べることは本当に沢山あると思います。今はまだこのコロナ騒ぎで旅行もままなりませんが、落ち着いた頃にビクトリアへ訪れる機会がある方は、是非、見逃さないで欲しいですね。

 

 

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Sony RX100

 

 

www.butchartgardens.com