ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Summer Salmon

 

f:id:matsu2012:20210823043104j:plain

Sony RX100

 

 

北の川へ、サーモンを釣りに行って来ました。ここ5、6年は8月の第2週はキャンプしながらのサーモン•フィッシングが恒例。この時期に島の川へ遡上して来るのはピンクサーモン、日本ではカラフトマスの名前で知られています。今回はキャンベルリバーとイヴリバーの2箇所で釣りました。Tシャツ姿で気軽に釣れるサマーサーモンの釣りは、サーモン•シーズンのオープニングを告げる意味合いがあり、まるで子供のように期待で胸が膨らみます。

 

ピンクサーモンは例年、偶数年の方が遡上数が多く、今年は奇数年だったので、少し心配していたのですが、確かに去年よりは少ない状況ではありましたが、十分に釣りを楽しむ程度には川に上っておりました。北の川、特にイヴリバーの透明度はとても高いので、サーモンの群れを探しながらの釣りとなります。流れの中にゆったりと泳ぐサーモンの群れを見つけると、今年も長い旅路を経て、川へ戻って来てくれてありがとう、と言う素直な気持ちになりますね。

 

f:id:matsu2012:20210823043134j:plain

Sony RX100

 

静かに岸辺に立ち、ラインにフライを結び、群れの手前に慎重にキャスト。群れの中にゆっくりとフライが滑り込んで行くのが見えます。フライが群れの後半を過ぎたあたり、ラインとのテンションをキープしていたロッドの穂先にツンと言うアタリを感じて、軽くロッドを煽ります。一瞬、フライを咥えたサーモンの銀色に輝く脇腹が見えて、その後、サーモンは川の中を左右に疾走し始めます。サーモンの暴走をリールのテンションで慎重に抑えます。左右に走るサーモンの円弧は次第に小さくなり、抵抗に疲れたサーモンをゆっくりと岸辺に寄せます。フーっとため息をついて岸辺に横たわる銀色の魚体を少しの間眺めてから、マウスの掛かったフライを外し、サーモンを川に戻す準備をします。疲労困憊のサーモンをしばらく、水中にホールドし、体力を回復したサーモンは自力で群れの中へ戻っていきます。アディオス、アミーゴ。

 

f:id:matsu2012:20210823043155j:plain

Sony RX100

 

そんな一連の流れを何度も繰り返していると、時間が経つのを完全に忘れてしまいます。この歳になると、なかなか時間を忘れて物事に集中することは難しいのですけど、私の場合、この釣りと言う遊びで、完全に「モーメント」に没入することが可能になります。「過去」にも「未来」にも思いを寄せない方法、それを持てることに本当に感謝していますね。

 

 

 

Today’s Music 125 | Jordan Rakei

ジョーダン•ラケイはネオ•ソウル系かな。ま、トム•ミッシュとかに近い人と言ってもいいかも。アルバムは3枚出ているのですけど、私は2019年の「Origin」がお気に入り。ネオ•ソウル系って言っても、ちょっとジャズっぽくてグラスパー風のピアノソロが入ってきたりして、もうご機嫌であります。ベースのフレーズも洒落ていてグルーブ感が最高。なんだ、Youtubeでクリップ探してたら、トム•ミッシュと共演してるのがあるではないか。まあ、そりゃ、そうだ、この2人、雰囲気近いものね。