ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Super Takumar 50mm 1.4

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

先週、eBayからSuper Takmar 50mm 1.4が届いていたのですが、サーモン釣りやら何やらでバタバタしていて触っていませんでした。昨日、やっとテスト撮影したので数点アップします。絞りは全て解放1.4で、マクロ•ヘリコイド•アダプターを使用。寄り目の花はやはりアダプターのお陰でノーマルよりは寄れてます。今回、テストの目的は解放1.4での描写で、巷で言われている開放時のクラシカルな甘さがどんな具合なのか、それとボケ具合ですね。現像では多少コントラストを上げてますが、色調に関してはほとんど弄ってません。まあ、テストなんで私にしては珍しく何もしてない写真となりました。

 

因みにレンズは7枚羽根の後期型、所謂アトミックレンズですけど、黄変はほんの少しだけで外見もレンズの中も新品同様の個体。このレンズは日本の業者からの発送ですけど、個人的には商品をeBayで買う時は日本の業者は他国の業者よりも圧倒的に信頼できます。おまけに小包にサービスでのり茶漬けが入っていて、その食べ方の英語インストラクションも入ってましたよ。素晴らしいサービス精神で日本を世界へアピールしておりまする。ま、外国人が日本へ旅行してそのサービスに感動するのは当然ですね。

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

その写りなんですが、全然甘くなくて解放からキリっとしてます。それでもやはり現代の先端単焦点レンズと比較するのは酷かな。何しろ50年以上前のレンズですからね。パッと見の印象はヘリオス44-2にやや近いかも。勿論ボケの雰囲気は異なりますけどね。街中のショーウィンドウを撮ってみましたが、直線や硬い質感の描写も大丈夫そうです。このレンズ、室内のブツ撮りを少し絞って使うという目的で手に入れたので、外での風景用には考えてませんでした。前から書いてるように私はJupiter-8のような柔らかな描写が好みなので、ちょっとこのレンズの性格は異なります。ただ状況によってはかなり使えそうという気がしてきました。特に今回の向日葵の写真のように絞り開放で背景に大ボケをかましたい時ですね。

 

 

ボケの描写ですけど、なかなか面白いです。寄りの花ではヘリオス程じゃないですけど動きがある系統、一方、向日葵の画像の背景は大きく優しくボケており、ボケは2種類のタイプがあります。寄りの花では、一見、うん?2線ボケか..と思ったのですけど、それともちょっと違いますよね。トロける大きなボケが欲しい場合は、対象と背景との距離を取った方が良いということかな。その辺りはもっと撮って確認してみないと分かりません。開放でボカしながらここまで対象を描写するのは、流石に銘玉と言われるだけのことはあります。

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

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Sony A7 II + Super Takumar 50mm 1.4

 

開放1.4でもキリっと描写しボケも面白い、コントラストもあるし色の乗りも悪くないということで、普通に使えるリーズナブルで至極まっとうなクラシック•レンズと言えるでしょうね。リーズナブルと言えば小包にインヴォイスが入っていたのですけど、日本円でのプライスは3750円になってました。カナダドルで確か70ドルほど。これは日本で買うよりもかなり安いのではないでしょうか。