ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Collage #5

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Sony RX100

 

それぞれの写真素材にマスクを切り、壁土のテクスチャの上にレイヤーとして重ねていきます。オブジェクトのサイズやポジションで画面構成のリズムを探ります。バランスが取れた瞬間に画面から心地良いハーモニーが聞こえてきます。その心地良さはもっと強くならないか、より印象的にならないかと煮詰めていく作業はなかなか楽しいもの。ちょっと楽器の演奏に通じるものがありますね。私は2年程前からふっと思い立ってジャズギターを練習し始めたのですけど、例えばドミナントモーションの進行のアドリブ中に、オルタードの緊張感のあるフレーズからうまく解決、着地できたときの「快感」。それに通じるものを感じます。ひとつのイメージを最終的に仕上げるためには、コンポジションに於ける「快感」、カラーバランスに於ける「快感」などを積み重ねていく必要があります。もし制作しているイメージで「快感」を感じないのであれば、それは何かが間違っています。そんな時は、積み上げた積み木を一旦バラして、最初から「快感」の存在を確認していくことが大切かと思います。

 

 

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Sony RX100

 

 

  

最近、Youtubeでジャムトラックと言う分野の動画を良く散見します。これは自分で楽器のアドリブを練習するというか、楽しむためのバッキングトラックなんですね。例えばラテンロック風でキーがAmなら、マイナースケールやAmのペンタトニックスケール一発でアドリブが弾けるというわけ。あなたは簡単にカルロス•サンタナの気分になれます。私もコンピューターでのイメージ作業で疲れたときは、このジャムトラックに合わせてギターを弾いてます。下手なんですけどね。でもなかなか楽しいです。

 

 

 

 

 

 

Collage #4

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Sony RX100

 

 

 

 

 

 

 

メラニー•フェイは暫く前から注目していた若手のギタリストなんですが、このビデオの演奏は涙もの。ジミヘンが生きていたら、さぞかし喜ぶことでしょう。指弾きから紡ぎ出す独特のビブラートに乗せて、彼女のエモーションが溢れ出ています。一見地味目なのですが、彼女は誰かのスタイルを土台にしている雰囲気は全く無くて、彼女だけのものです。どうやらゴスペル音楽がまずあって、そこにR&Bやソウル、ジャズのフレーバーを塗してる感じでしょうか。昨今、圧倒的なテクニックで弾きまくる若手のギタリストは多いと思うのですけど、自分の内面を表現するだけの必要十分な技術さえあれば、それだけで圧倒的な存在感を見せつけてくれるのですよね。コードワーク、メロディ、甘いギタートーン、どれをとっても彼女独自のスタイル。アムバムはまだ出ていないようですけど、早く聴きたいな。

 

 

 

 

 

 

Collage #3

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Sony RX100

 

時間を忘れてPhotoshopを弄る今日この頃。なんか、時間を忘れて作業に没頭してまして、この感覚って久しぶり。今暫く、草木のイメージを探り、その後、シンプルな花などでもトライしてみる予定。ところでネガの素材をイメージの中に使う手法は、アンディ•ウォホールが超有名ですよね。それと現代日本画の若手の人の中でも、発光するようなネガ的な色彩で描く人もおります。ネガとポジの対比で画面を構成するのはなかなか面白いです。

 

さてPhotoshop。昔、仕事で使っていた時とは、機能やショートカットなども変わり戸惑うことも多いのですけど、まあ、触ってるうちに、何となく理解してきた模様。Photoshopはレイヤー機能の仕組みが理解できれば、あとは感覚で行けます。その中でも、重ねるレイヤーのイメージをどうのように透過させるかが鍵ですね。透過のフィルターだけで20種類ほどあるのですけど、私の場合は、重ねるイメージごとに大体全てシュミレーションでトライしてみます。ものによっては劇的に効く場合があるんで。

 

私が今やってる作業は、通常の写真の補正作業からは完全に逸脱してまして、切った張ったの外科作業的なもの。カメラのボケがどうとか、もう関係ありません。元の写真はシルエットで潰してますし、イメージのパーツでしかありませんし。かと言って、素材は何でも良いかと言うと、そうでも無いんですよね。その辺の野草を適当に撮ってる感じではあるんですけど、一応、自分のアンテナに感じるフォルムとかあるようです。写真の撮り方がそもそもパーツの切り出しという観点から撮ってますので、フレーミングや光に関しては本当にテキトー。背景がうまく抜ける明度差だけ気を付けてますが、まあ、Photoshopの中で抜く方法は沢山ありますし。そんなわけで、暫く、写真の本道から離れてこんな横道をウロウロすると思います。

 

 

 

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Sony RX100

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Collage #2

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

一枚の素材を増幅させてリズムを感じさせるコンポジションとカラー•ハーモニーを構築していきます。何でも有り、よりも限られた手札で模索する方が結果は良かったりするものです。ギターの練習でペンタトニックだけで、どこまで歌えるフレーズが作れるか、みたいな感じでしょうか。

 

 

 

NOVAはボーカルの女性の名前だと思っていたのですけど、バンドの名前みたいですね。多分、ブラジルのバンドで、バックの男3人が控えめでいながら渋い演奏で、女性ボーカルを引き立ててます。このアルバムはジョビンを中心にボサノバの名曲が取り揃えられており、一曲とも無駄が無いボサノバファンには堪らない選曲。モノトーンのジャケットデザインが良いですね。