Tulips
Today’s Music 11 | Glen Gould
これはグールドが死ぬ前の年に再録音された「ゴルトベルグ変奏曲」のスタジオ演奏。 私は20歳前後でグールドの「ゴルトベルグ変奏曲」を初めて聴き、こんなクラシックのピアニストが居るのか!と衝撃を受けました。まるでキース•ジャレットの「ケルン•コンサート」を聴いてるようでしたね。まあ、実際はキース•ジャレットがグールドの影響を受けていたようで話が逆なんですけど。その後、彼のレコードを何枚も聴きましたが、彼にはやはりバッハが一番。ヴェートーベンはまあ、聴けるのですけど、彼のモーツァルトはホント、苦手でした。
アンソニー•ミンゲラの映画「The English Patient」の中で、看護婦役のジュリエット•ビノッシュが半分壊れたピアノの蓋を開け、ポツリ、ポツリとメロディを奏でるのですけど、これがこの「ゴルトベルグ変奏曲」の最初の曲、アリア。原作を書いたマイケル•オンダーチェはカナダ人で、同じカナダ人のグールドの演奏ことが頭のどこかにあったのかも知れません。