ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Background creativity

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Sony A7 II + Macro-Nikkor 55mm 2.8

 

ボケが作る背景のパターンは、主題の選択、ピント合わせに匹敵する重要なファクター。その背景のパターンは絞りの加減で変化しますが、同時に主題の描写にも影響します。背景がボケるほど、主題の描写は浅くフラットになり、きっちりと主題を描写させると背景のボケは小さくなります。まあ、そのあたりは絞りの基本ですね。

 

そして最終的なピント合わせをする前に、素早く絞りを開放から順次絞っていって、背景のパターンの変化を観察してみることをお勧めします。その時、背景が暗いのか、明るいのか、ボケのパターンと主題の描写のバランスはどうか、を素早くチェックするわけです。せいぜい4、5秒でしょうか。背景を最大にボカすことに意識をおきながら、主題が十分に描写されているのかを見ます。このニッコールのマクロは開放がf2.8なので、特別に明るいわけではなく開放からかなりシャープな描写をするので、一段絞ったf4と比較します。

 

背景の抽象パターンの形、色、濃度、コントラストが最も主題とマッチするように絞りとアングルを探す作業を、ピント合わせと同時に進めるのは慣れが必要です。そして苦労して撮った写真は、それでも素材に過ぎず、現像プロセスでのブラッシュ•アップが必須。背景が暗ければ暗さで主題を引き立てる、明るければ明るさを武器にする、というように素材が持つ方向性をよりプッシュしていくわけです。私は背景のパターン、色調補正に現像のほとんどの時間を割きます。

 

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Sony A7 II + Macro-Nikkor 55mm 2.8

 

 

 

Today’s Music 22 | Pat Metheny

 

88年のモントリオールとありますから、多分、ジャズ•フェスティバルですね。モントリオールには長く住んでいたので、よくジャズ•フェスへは出掛けました。All the things you areって、普通のコード進行のスタンダード曲なはずなのに、このトリオはハイスピードのモード一発のような演奏してます。パット•メセニーのソロはまるでフリージャズ。最近、落ち着いた頃の静かなパット•メセニーを聴くことが多いのですけど、たまには昔の強烈なやつも刺激になります。聴いてると頭を掻き回されて、段々と痺れてきて気持ちよくなってしまいますね。

 

 

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