Shadows and Light
「Shadows and Light」(1980年)はジョニ•ミッチェルのライブ2枚組。パット•メセニー、ライル•メイズ、ジャコ•パストリアス、ランディー•ブレッカーなど強力なジャズ系メンバーがサポートしてます。アルバム「Hejira」あたりからの選曲が多く、レコーディングのメンバーが彼らだったので、まあ、当然ですよね。「Hejira」から「Shadows and Light」に至る時期は、中期ジョニ•ミッチェルの活動のピーク。ジョニ•ミッチェルとパット•メセニー•グループを同時に楽しめ、しかもオマケで天才ジャコ•パストリアスまで付いてるということで、この時期、飽きずによく聴きました。今ではジョニは音楽活動を引退し、ジャコとランディはすでに亡くなり、現役で活動しているのはパット•メセニーだけとなりました。この後、ジョニはどんどんジャズに近づいて行き、ジャズの中に入ったしまった彼女は、私的には詰まらなくなり興味を失います。このアルバムの頃、ジョニは彼女そのものだったし、ジャズのミュージシャンたちも変に彼女に媚びずに自分たちのいつものスタイルを保ってます。パラレルの状況で緊張感を保ちながら音楽を創造出来ていたわけです。決して交わらない「光と影」。ああ、そういう意味なのかも知れないな、と勝手に想像しております。
Today’s Music 30 | Joni Mitchell