Strait
向こうに見える山並みはアメリカはワシントン州のオリンピック山脈。近くに見えますけど、フェリーでは2時間ほど掛かります。この海峡は貨物船のルートになっており、船のシルエットは常に視界に入ってきます。海、山、空、雲、そして船。写真の要素はいつも同じですが、その表情は季節、天気、時間帯で違ってきます。ミラーレス機を持ち出す気分になれない時は、小さなRX100をポケットへ。光量が十分にあって遠景を撮る場合、絞りを6.3あたりまで絞るとシャープな画像が得られます。
Camera Rawでの現像ですが、画面センターの山並みと貨物船が居る水平線に視点を向けさせるために、Graduated Filterを使い、上下を段階的に落として行きます。色調はややイエローが入ったブルーにすることで、雲に表情と立体感を与えています。朝の雰囲気を出すには、日の出の色味であるイエロー、オレンジなどを少しだけ入れてあげると、画面に深みが出てきます。色味の調整が終わったら、Texture、 Clarity、 Dehazeのスライダーを少し上げて、細かな波、雲などのディテールを少しだけ浮き彫りにします。シャープニングのスライダーは効果が被ってるくるので使いません。
RX100の画像は長辺で5000画素以上あり、必要にして十分。私はフォトレンタルに作品を貸し出していますけど、RX100で撮ったものも結構あります。私の経験では長辺で3000画素あり、Photoshopでのシャープニングと画素補完の技術があれば、印刷媒体用のフォトレンタルでも何とかなると思ってます。私の場合、作品はほぼクロップしないのでいけますけど、野生動物、鳥など専門にしてる人は話が違います。構図よりもシャッターチャンスのプライオリティの高い人の場合、画素数はあればあっただけ良いのでしょうね。
Today’s Music 46 | Lyle Mays
ライル•メイズはパット•メセニー•グループで長くピアノを担当していましたが、今はソロ活動しているようです。このアルバムは初期のアルバムでサウンド的にはこの時期のパット•メセニー•グループのものに近いです。ライル•メイズのピアノは、パットのギターをそのままピアノに置き換えたような音で、この二人の感性がとても近いことが分かります。ジャズというよりはアメリカーナ、伝統音楽的な匂いを感じさせるサウンドで、比較的聴きやすいかと思います。天気の良い日曜日の朝なんかにぴったり。