ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Riverscape

 

 

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Sony RX100

 

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Sony RX100



さてさて、アメリカの大統領選挙。国を真っ二つに分けての関ヶ原状態。どちらが負けても、暴動になるのではないかと言われ、商店街のお店はベニヤ板を打ち付けて襲撃に備えてます。ニュースで見てると、有利だったバイデンのポイントはトランプの追い上げで、激戦州では僅差になっており、今の段階では五分五分といった予想。面白いですね、この大勝負。あ、でも、郵送の票が集まるまで時間が掛かるということで、結論が出るまで10日ほど掛かるとか。最も、結論が出ないかも知れないという予想もありますけどね、どうなりますか。

 

そんな中、サーモン•シーズン終了間際の川へ行って来ました。川にはまだまだサーモンも多く、特にフレッシュなメスが新たに上って来たので、十分にサーモンの釣りを楽しむことが出来ました。朝方冷え込んだのですけど、陽が登ると気温も緩み、紅葉の進んだ川辺に立ち、川をゆっくりと流れて来る黄色やオレンジのメープルリーフを見てると、ポカポカと穏やかな気分になるのでした。川には産卵を終えたサーモンが岸辺に打ち上げられて、それを目当てに大量のカモメが海からやって来ており、そこら中を飛び回ってます。昔観たヒチコックの「鳥」という映画を思い出しました。

 

オットセイも海から川に入り込んで、サーモンを追いかけ回してます。海でサーモンを狙うよりも、狭い川に大量にいるので捕食しやすいのでしょうね。一度、私が掛けたサーモンを横取りしようと追いかけ回してかなり焦りました。オットセイの追跡を交わして、何とかサーモンを岸辺に引き上げましたが、危なかった。カモメにしても、オットセイにしても、川は生きるための捕食の場なわけで、遊びに来ている人間はそれに文句を言う立場にはありません。やはり自然の一部を貸して貰ってるとという謙虚な気持ちを持つべきなんですよね。

 

flycanada.jugem.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Salmon Therapy

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Sony RX100

 

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Sony RX100

 

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Sony RX100

 

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Sony RX100

 

秋も終盤に入り、河畔の木々も黄金色に輝いてます。スークリバーのサーモンフィシングも今がピークで、私もこの時期はせっせと川へ通ってまして、釣りが楽しめるのもあと10日前後でしょうか。先日の雨が、新しいフレッシュなサーモンを河口から押し上げて、釣りのコンディションはとても良く、今がピーク。フレッシュなサーモンは、フライへの反応も良く、フッキングしたサーモンはリールのラインを一気に引き出して、左右に走りジャンプを繰り返します。アドレナリンが吹き出して戦闘モードに入るのは、遠い狩猟時代の祖先のDNAのせいでしょうか。

 

このサーモンと対峙している時間というのは、5分とか、10分とか、そんな時間だと思うのですけど、「今」に集中しているせいか、頭は空っぽになってます。頭が空っぽの時間というか、時間の概念そのものがもう無いのですけど、普段の暮らしの中で、その状態を出来るだけ作ってあげることが、ダイエットやエクサイズよりも大切な気がしますね。最近、よくサーモンとファイト中にバラすのですけど、ゲームが途中終了した途端に、「なんで?」「何が問題なの?」「ちょっと強引?」などと自分の思考がワラワラと戻ってきます。空白の感覚と、思考が戻ってくる感覚。その差に気がつくと、より空白の時間の心地良さが浮き彫りにされますね。サーモンと遊ぶゲームはセラピーなんですよね、きっと。

 

 

 

 

 

Sooke river

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Sony RX100

 

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Sony RX100

 

 

サンクスギビングデーの3連休の初日。スークリバーへサーモンの釣りに出掛けてきました。例年、この時期は川がサーモンで埋まるピークなのですけど、今年はちょっと数が少なくて、フィッシャーたちも釣り場の確保に大変。朝の7時半に川に到着、最上流のプールまで20分ほど川沿いを歩きます。目的地のプールに立つと、サーモンのライズリングがポコン、ポコンとプール全体に見えます。これはサーモンの活性が高く釣り易い状況であるサイン。上流に一人だけフィッシャーがいるので挨拶してプールに入れて貰います。

 

2、3回フライを流すとツンとしたアタリ。ロッドを合わせるとずっしりと手応えがあります。いきなり横に走ったサーモンは予想外の場所でジャンプ一番、ドッポーン。ヤベェ、結構、でかい。ラインのスラックを巻き取り、ファイト準備は完了。そこからリールに巻き取ったラインは出たり入ったりして、10分ほどのやり取り。やっと岸に寄ってきたサーモンは大型のオス。写真を急いで一枚だけ取って、素早くリリース。フーッとため息をついて川を見ると、カナダギースの群れが目の前をゆっくりと泳いで渡っているのでした。紅葉の木々、カナダギース、クリアな川のサーモンの群れ。カナダの秋は1日1日深まってきています。

 

 

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Channel #20

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Sony RX100

 

もう10月になりました。雨の日も次第に増えてきて雨期の冬場へと向かっています。いつもの海岸も霧や曇りの日が増え、快晴の夏とは異なる景色を見せてくれます。日の出前のほんの短い時間、薄墨の刷毛を横に引いたような雲が対岸のオリンピックマウンテンを覆っています。とても日本画的な景色を作り出したウェストコーストの秋。

 

 

 

 

 

 

 

 

Shore of Fog

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

 

 

9月中旬を過ぎて、ビーチは霧に包まれる日が多くなりました。夏の間、安定した快晴が続いて居たのですが、これから霧や短時間の雨が増える雨期に入っていくことになります。夏が去っていくのは淋しい気もしますが、実は霧に包まれたビーチを歩くのがとても好きだったりします。晴れていればどうということのない被写体も、霧が幻想的なシーンに変えてくれることがあります。

 

そんな霧のビーチを歩いてると、海岸から10メートルほどのところに動く何やら突起が見えます。アザラシが頭を出しているのかと思い、近ずいてみると、それは若い男性の頭でした。ビクトリア周辺の海水温度は夏場でも、かなり低く普通の人は数分と入っていられません。彼は目を閉じて、瞑想しているようでした。寒くないの?と聞くとメチャクチャ、寒いとのこと。そりゃ、そうだ。それでも5分から10分冷たい海水に浸ると、そのあと、とても体が温まり、爽快な気分になるのだそう。あ、要するに冷水シャワーと同じなんだと理解。

 

家に帰ってからこのことを家人に話すと、この冷たい海水に浸るのは今、ビクトリアでは流行っていて、そのソーシャルグループもあるのだそう。真冬でも朝の7時過ぎに人々がビーチに集まり、この冷水訓練というか、修行というか、ま、やってるわけです。日本でいえば、滝行ですかね。西洋社会でのマインドフルネス瞑想がとてもブームで、普通の瞑想に飽き足らない人たちが、より過激な状況で瞑想したいのかも知れません。私はちょっと心臓発作が怖いのでやりたいとは思いませんけど。

 

 

 

 

 

 

 

East Sooke Regional Park

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Sony RX100

 

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Sony RX100

 

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Sony RX100



もう先週の話になってしまうのですが、East Sooke Regional Parkへハイキングへ行ってきました。ここはビクトリアから車で45分ほどの海岸沿いのトレールで全長は50キロ以上あるようです。私たちは年に1、2回はここを訪れるのですけど、まあ、大体最短の1時間半くらいのコースを歩きます。ここの特徴は海岸の崖っぷちを歩くので、岩登り的な要素が多くて、なかなか手強いです。距離的には短くても、身体的には結構キツいですね。このコースの素晴らしいところは崖上から眺める海の景色。当然、天気が良いほうが、眺めが良いわけで、私たちは天気予報を見て快晴の時に出掛けるようにしてます。最も、ここは夏モードに入ると、連日、ほぼ快晴になるのですけど。もしビクトリアに来る機会があったら、是非、レンタカーなどを借りて訪れる価値はありますよ。このコースの詳しい情報が掲載されているハイキングサイトを貼っておきます。

 

hikeinvictoria.com

 

 

Today’s Music 123 | Pat Metheny

 

PMGが今年出したアルバム。ほとんどジャズっぽい雰囲気は無くなり、オーケストラでアメリカン•フォーキーな世界を描いてます。映画音楽的に聴く感じ。案外に好きでした。ま、違うテーストを聞きたければ、過去のアルバムが山ほど出てるので、そのあたりは選り取りみどりなわけでして。

 

 

 

Heron

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

早朝、干潮で浅瀬が広がるビーチを歩いていると大型の鷺がゆっくりと滑空して行きます。標準50mmのマニュアルで必死に追いかけて撮ったのですけど、2枚ほど使えそうなショットがあったので、セピア調のノスタルジックなトーンに仕上げてみました。使ってる機材の関係で、この手のアニマルフォトはほとんど撮らないのですけど、ま、たまたま、という感じですね。

 

 

 

 

Today’s Music 122 | Neo Soul Instrumental

 

Neo Soulの歌無しインスト集。夏が終わって秋の気配を感じるこの頃はこんな音が気分。この手のカラオケを聞きながら、ギターのアドリブ練習してます。下手くそなんだけど、ペンタトニック一発で行けるので楽しっす。