Cottage Life
ここ3日ほど、レトロ•スタイルの写真をアップしてます。この路線の作品はエージェント経由で貸出しをしたりプリントを販売したりしてますから、仕事という側面があります。このスタイルの制作では、元素材からイメージを絵画的に別のところへ引き上げなくてはいけません。通常の現像ソフトではそのための機能が足りないのでPhotoshopを使用します。自分の場合、長年、デザインやイラストの仕事をしてきたので、Photoshopをある程度熟知している部分があり、その知識をこのスタイルに使っています。
と言っても、基本的なコントラスト、色調調整、テクスチャーの透過などがメインで、全く異なるイメージをコラージュしたりというような大技はスタイルが異なるので行なっていません。それでもテクスチャーの追加などの作業は、やはりレイヤー機能が無いと出来ないので、Lightroomなどでは無理。それと要らない要素を消したり移動したりすることも時には必要なので、その作業もPhotoshopが無いと難しいです。
例えば、5匹のカモメが並んでいて1匹だけ変な場所にいるような場合、移動させることで写真が自然に見える場合では移動させます。あくまで、その加工が自然に見えるという前提が付きますけど。加工することで不自然に見える場合は、する意味がないのでしません。そのあたりは自分が持ってるテクニックと相談ですね。Photoshopでは、一つの目的へ向かうためのルートが通常いくつかあるので、最も適したルートを選ぶ必要があります。具体的には加工の後を極力残さない方法を選ぶということでしょうか。
私がこのスタイルで高画質の素材を使わない、もしくは使っても敢えて画質を落とす方向に処理するのは、この画像加工の匂いを消したいためです。要素の移動などの処理をした後に、ノイズをかけて粒子を荒らしたりテクスチャーを透過することでカバーアップしてるわけです。それでも構図を変化させるような外科的な処理はしないに越したことはないので、やはり質の高い元画像（高い画質という意味ではありません）は必要になってきます。まあ、それは加工するしないに関わらず、ですね。
Today’s Music 24 | Tash Sultana
タシュ•サルタナも最近流行の「ひとりルーパー」のマルチ•ミュージシャン。この人の音楽はレゲエがベースにあります。この人がTEDで演奏してたクリップでは、彼女の生い立ちについて話してましたが、10代の頃はストリートギャングのメンバーで窃盗を繰り返し、その後ドラッグ中毒で更生施設へ収容され、そこで音楽療養を受けて立ち直ったのだとか。まだ20代の前半みたいですけど、その壮絶な過去が音楽に反映されているのは間違いないでしょう。ルーパーなどのペダルの使い方も異常にうまいですけど、ギターの腕やボーカルもなかなかです。インストだけのアルバムも出してますけど、とても良いですよ。
