ひぐらしカメラ 2

カナダのビクトリアに居住。写真、音楽、釣り、映画。

Sabi

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

日本の生花に関しては詳しくないのですけど、花と一緒に木の枝みたいな素材をよく組み合わせますよね。私は菊とか百合とかの花よりも、あの木の枝のフォルムに惹かれてしまいます。時々、赤い実の付いた枝なんかも使うようですけど。枝、葉、実というシンプルな要素が黄金分割の法則によって規則的に構成されている様は単純に美しいと思います。

 

カメラのレンズを通してそれらの要素を空間の中でバランスを取り画面構成するわけですけど、アングルやレンズの絞りでどんどん変化する構図ハンティングは楽しい作業です。繊細な枝振りをしっかりと立たせるには、やはり単純な白いバックでしょうか。白いバックといっても、階調の濃度はコントロールできますし、色調によって微妙に色が乗ってきますのでそのバリエーションは案外に豊富。色調に関してはケース•バイ•ケースですが、やはり侘び寂び感を意識して彩度をやや落とす方向で処理してます。

 

この手の被写体は野外でも見つけれますし条件が整えば外で撮れるのですが、背景が綺麗に抜けてくれなかったり邪魔な要素が入ってきたりすることが多いようです。野草の類は特に枯れてるわけですし持ち帰っても問題はないので、自分は自宅でじっくりと撮影する方が好きですね。スペースの関係で寄り気味の写真にはなるのですけど、元々外でも標準レンズを使いこの距離で撮ることが多いので特に問題はありません。

 

 

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Olympus OM-D E-M10 II + Voigtlander Nokton 25mm 0.95

 

 

Today’s Music 67 | Ryuichi Sakamoto